↑紙漉枠と背もみ棒が紹介されています。 ↑当社は、「関西エコオフィス宣言」に賛同し、身近なところからの省エネ等の取り組みを勧めています。 【英名】Japanese cypress ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹。 <分布> 日本特産種で、本州中部から四国、九州を経て屋久島に分布 スギに次ぐ重要造林樹種。 <樹木> 直幹性大高木、高さ30m、胸高直径1mに達する <木材> 心材と辺材の区別は、はっきりしないことが多く、辺材は淡い黄白色、心材は黄白色ないし淡紅色。 日本では建材として最高品質のものとされる。 特有の芳香と光沢がある。枝打ちを行わないものは死節(しにふし)が多く現れ建築材としては価値が下がる。 気乾比重0.44。ヒノキオール等を含み保存性は高く、心材は耐朽、水湿にもよく耐える。 <用途> 材は世界的にも優秀で用途はすこぶる広汎。建築(社寺・柱)、建具、土木。船舶、車両、家具、包装、器具、彫刻(仏像、面)。樹皮は屋根葺や縄になり、葉からは香油が取れる。 【英名】Japanese Cryptomeria ヒノキ科(スギ科 Taxodiaceae とすることもある)の常緑針葉樹。 <分布> 日本特産。本州・四国・九州(屋久島まで)に分布。植栽は北海道南部・台湾にもあり、日本における造林樹種の随一。人工造林地では吉野(奈良県)・日田(大分県)・天竜(静岡県)・飫肥(宮崎県)・智頭(鳥取県)・尾鷲(三重県)が有名 <樹木> 直幹性大高木、高さ40m、胸高直径2mに達する <木材> 良材で、心材と辺材の区別は明瞭、材の鮮紅色・黒褐色のものをアカジン・クロジンと称すこともある。 気乾比重0.38。特有の匂いがある。 耐朽・保存性は心材において中庸、辺材は低い。心材に含まれる精油は日本酒に木香(きが)を与える。 <用途> 非常に広汎。建築、建具、土木。船舶、車両、家具、包装、器具。とくに天井板(秋田杉・屋久杉・神代杉)・磨き丸太(京都北山)・酒樽(吉野)・船舶用弁甲材(飫肥産)が有名。樹皮は屋根葺用。 【英名】Camphor tree クスノキ科ニッケイ属の常緑高木 <分布> 本州(暖地)・四国・九州・台湾・中国に自生。樟脳採取のため植栽される。 <樹木> 常緑大高木、高さ20m、胸高直径2mに達し、老大木ではそれぞれ40m、8mにおよぶものがある <木材> 有効な散孔材。心材と辺材の区別はやや不明瞭、しばしば玉杢(たまもく)等の美麗な模様を表す。強い芳香、樟脳臭(カンフル)がある 気乾比重0.52。やや軽く、強さは中庸、特筆すべきは5〜10%の樟脳油を含む。耐朽・保存性は樟脳油を含むゆえに非常に高い、切削・加工が容易。 <用途> 材は建築(とくに洋風建築・欄間・床柱・床板)、器具(寄木木象嵌・額縁・木魚・衣装箱・木型・浮子)、家具(洋家具・仏壇・衣裳棚)、楽器、船舶(木船・ジャンク・船内造作)、車両(水車)、彫刻、旋作に、材・根および葉からは樟脳を採る。 樟脳はセルロイドを合成するためにも利用されます。現在ではあまり見なくなりましたが、プラスチックの出現以前には便利な合成樹脂として、写真屋映画のフィルム、アクセサリー、万年筆、眼鏡フレーム、おもちゃなど、暮らしの中に幅広く活躍していたものでした。 【英名】Japanese horsechestnut トチノキ科トチノキ属の落葉広葉樹。 <分布> 日本特産。北海道・本州・四国・九州に自生。ことに東北・北海道南部。 <樹木> 落葉高木、高さ25m、胸高直径2mに達する <木材> 心材と辺材の区別は不明瞭で年輪もやや不明瞭。時として波状杢・縮み杢・斑杢があらわれ絹糸光沢がある。 気乾比重0.52。内外で弱く柔らかい材。耐朽・保存性は極めて低い、切削・加工は容易。 <用途> 材は建築(内部造作・天井板・鴨居・床板・門扉・板類)、家具、器具(箱・寄木細工・木象嵌・碁盤・漆器木地・和紙の乾燥板・臼)、楽器(バイオリンの裏板)、土木(橋梁)、船舶(船具・丸木船)、合板、彫刻(椀・盆・木鉢・木管)などに賞用され、樹皮はは薬用・タンニン材料・器具になり、堅果は栃餅として食される。コクタンやカエデの模擬材になる。 【英名】Japanese Beech ブナ科ブナ属の落葉広葉樹 <分布> 日本特産。北海道(南部)・本州・四国・九州に分布、日本産広葉樹中蓄積最も多く奥地林に多い。 <樹木> 落葉高木、高さ25m、胸高直径1.5mに達する。 一般に高齢の大径木が多い。 <木材> 有用な散孔材。心材と辺材の区別はない。 気乾比重0.65。強さは大体中庸 未乾燥材の耐朽、保存性はとくに低く辺材に褐色の変色が入り、虫、菌害とも極めて速やかにおこる。弾性と従曲性に富んでいて曲木に最適。 <用途> 器具(柄・荷棒・漆器木地・算盤枠・木型・橇)、機械(歯車)、船舶(船底・櫂)、車両(荷車・車輪)、パルプ、薪炭等広汎に利用される。 【英名】Birch カバノキ科カバノキ属の落葉広葉樹 <分布> 日本特産。本州・四国・九州に分布。蓄積はあまり多くない。 <樹木> 落葉高木、高さ20m、胸高直径60?に達する。 枝を折るか樹皮を剥げばサロメチールの香りがするのが特徴。乙女の寝顔の、半作嶺のはんさはこの木のこと。 <木材> 良質の散孔材。心材と辺材の区別は明瞭。肌目は緻密で美しい。 気乾比重0.72。弾力性に富み、比較的強い材。耐朽・保存性は心材においてやや良好、切削・加工の難易は中庸。 <用途> 材は器具(ことに木器・盆・漆器木地・ガラスの木型・三味線の棹・琵琶の胴・算盤・櫛)、家具、合板、建築(内部造作)などかなり広く用いられる。サクラに似ているのでサクラの模擬材にも使われる 【英名】Japanese Lime シナノキ科シナノキ属の落葉高木。 <分布> 日本特産。北海道・本州・四国・九州に自生。大部分は北海道の産。 <樹木> 落葉高木、高さ20m、胸高直径60cmに達する <木材> 有用な散孔材。心材と辺材の区別はやや不明瞭で年輪も不明瞭。 気乾比重0.50。強い材とはいえないが、従曲性に富み材質が均斉軽軟な点で賞用作れる。耐朽・保存性は低い、切削・加工が極めて容易。 <用途> 材は建築(洋風建築・板・内部造作)、合板(ことに曲面に張る合板)、器具(桶樽・箱・下駄・鉛筆軸木・マッチ軸木)、機械(部材)、内樹皮の繊維は織物(シナ布・酒や醤油の漉袋・桑摘要袋・蚊帳)、綱(荷縄・船綱・蓑や畳表の経糸)、和紙に、花は薬用に供される。
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